トレーナールーム 〜 Nutrition - 栄養
水分補給について
夏の運動時のコンディショニングや熱中症予防には重要です。
1.発汗と水分補給
体内の水分は消化された栄養素を体中に運んだり、体温調節などの働きをしている。気温が高くなると汗を出して体温を正常に保つように調節し、さらに運動をすると体熱活動は活発になり、大量の汗を出して体温調節をしようとする。
汗 の中には水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの栄養素が含まれている。これらの栄養素は微量だが体液を正常に保つために働いている。体液のバランスを保 つためには、運動量やまわりの環境に合わせて水分をこまめに補給していかなければならない。汗の量が多すぎて、水分補給が間に合わないと脱水症状をおこし てしまう。その様な状態にならないように、失われた水分をこまめに補給できるように常に準備しておく必要がある。
2.水分のとり方
①練習中の水分補給は体温上昇を防ぐ。練習中は1回200ml程度を15分~20分おきにとり、練習後もこまめにとろう。
②常に水が飲めるような環境に。(ペットボトルを持ち運ぶなど)
③食事前、食事中の水分のとりすぎは、食欲減退、消化不良につながる。
④ジュースなど甘いもののとりすぎは疲れが増す原因になる。
3.ミネラルウォーターと水道水の違い
ミネラルは筋肉が正常に動くため栄養素であり不足すると筋肉が痙攣したり運動能力が低下する。
ミネラルウォーターはスポーツ選手に必要なミネラルが多く含まれており、水道水とは違い、水分とミネラルを同時に摂取できるという利点がある。
4.水分補給量の目安
水分補給量の目安を知るには体重を計測する方法がある。練習前に体重を量り、練習後にも体重を量る。その差が汗で損失した水分量であるので、減った体重分 だけ水分補給すればいいというのが目安となる。簡単でわかりやすい方法で、飲み過ぎや脱水症状を防ぐ最適な手段だと思われる。
参考文献
日本文芸社・スポーツ栄養学/月間トレーニングジャーナル2004・9月号
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