トレーナールーム 〜 Nutrition - 栄養
エム食マイスター9月 サプリメントとドーピング
これからあらゆるスポーツの全国大会や国民体育大会が開催される時期になります。
そのような大会ではドーピング検査が行われますが、サプリメントについてあまりよく知らずに摂取している
選手もいます。
そこで今回は、スポーツ栄養士の視点から見た、サプリメントとドーピングについてまとめます。
●サプリメントは本当に必要?
「サプリメント」=「栄養補助食品」です。
普段の食事の「補助」をするのがサプリメントですので、「これさえ摂れば記録が伸びる」とか
「サプリメントを摂っているから食事のバランスなんて関係ない」という考えは間違いです。
商品の表示をよ~く見てみましょう。
そのサプリメントが疾病を治癒するものではないこと、主食・主菜・副菜のバランスよく食事をとることが
書かれています。サプリメントはあくまで食品であり、薬ではありませんので即効性を求めてはいけません。
●サプリメントが必要になるとき
*ここでいう「サプリメント」はスポーツドリンクもエネルギーゼリーも含まれます。
1、合宿や遠征などで食事が偏ってしまうとき
2、減量中で食事制限をしているとき:エネルギーや脂質量を少なくしようとすると、
3、食欲がないとき、体調が優れず食事ができないとき:例えば消化機能が落ちている場合、
4、試合前・中・後:緊張すると食欲がなくなったり、消化機能が鈍ったりすることがあり、
海外では食事が合わず栄養のバランスが崩れてしまうことがあります。
2、減量中で食事制限をしているとき:エネルギーや脂質量を少なくしようとすると、
食事量が少なくなるためビタミンやミネラルなどが不足してしまうことがあります。
3、食欲がないとき、体調が優れず食事ができないとき:例えば消化機能が落ちている場合、
ご飯よりも少し消化を良くさせたエネルギーゼリーの方がおなかに負担がかかりにくいです。
4、試合前・中・後:緊張すると食欲がなくなったり、消化機能が鈍ったりすることがあり、
競技開始まで時間がなくて固形物をとれないときなどは
ゼリーやジェル、ドリンクなどのサプリメントを使用する場合があります。
試合後に食事をすぐ摂れない環境(衛生的におにぎりを持参できない、
5、増量したいとき:食事だけでは栄養量を確保できない場合に使用することがあります。
会場の片付けがあるなど)の場合は、常温保存ができすぐ摂取できるバーやゼリーなどを用います。
5、増量したいとき:食事だけでは栄養量を確保できない場合に使用することがあります。
その他、ベジタリアンの方や宗教的な理由から一定期間食事に制限がある場合
などもサプリメントが必要なことがあります。それ以外の時はほぼ必要ありません。
●摂れば摂るほど効果がある・・・わけではない!
サプリメントを試したいときには、今の食事の栄養摂取状況を知る必要があります。
摂ろうとしている栄養素が足りているようなら、過剰摂取になってしまうため、使用するべきではありません。
特にプロテインは食事からのたんぱく質摂取量がどのくらいか知ってから使用しましょう。
「マルチビタミン」:ビタミンA、D、Eは摂取すると身体に蓄積するため、過剰摂取になると頭痛や
肝臓障害などが起こる可能性があります。
「マルチミネラル」:マグネシウムが大量に入っていてカルシウムが入っていないものは、
心臓への影響があったり下痢をおこしやすくなったりします。
●ドーピングについて
外国製のものをインターネットで購入する人が増えていますが、
ドーピングになる成分が含まれていることがあるので要注意です。
製品によっては、成分がすべて表示されていないものも出回っているようです。
漢方薬は生薬を使うので名前が同じでも、製造会社、原料の産地、
収穫の時期などで成分が違うことがあり、内容成分の正確な把握ができないものもあります。
また、栄養ドリンク、総合感冒薬、鼻炎スプレーなどよく使用するものにも
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