トレーナールーム 〜 Nutrition - 栄養
「地産地消」と「フードマイレージ」
食育をすすめることは環境問題の解決への第一歩になるかもしれません
「地産地消」とは、たとえば静岡県に住んでいる人は静岡県でとれた野菜や果物、穀物などを食べましょう、ということです。
現在、学校給食にも地産地消の動きが広まっており、できるだけ地元の食材を使った料理を提供することで、食べる子どもたちに 1、安全・安心を与える 2、食に興味をもってもらう ことができます。
ある地域では、稲の苗を育て、田植えをし、稲刈り、脱穀までを子どもたちも手伝い、ご飯1杯を食べるためにどれだけ生産者が苦労するかということを体験させるところもあるようです。
野菜も自分の手で育てると、たいがいの子どもは今まで嫌いだった野菜でも食べるようになります。
どんな食材が育つかは地域によって様々であり、「地産地消」の考えは食文化を理解することにもつながります。
また、それ以外にも環境への負担が軽くなるという効果があります。
「フードマイル」、聞きなれない言葉ですが、食料の生産地から消費地までの距離に着目し、なるべく近くでとれた食材を食べることで、輸送に伴うエネルギーをできるだけ減らしましょうという、イギリスで提唱された運動です。
これを日本では、相手国別の食料輸入量 × 輸送距離=「フードマイレージ」として提案しています。現在日本は小麦などの穀物を海外から輸入しています。遠くの国から輸入すればするほど、また輸入量が多いほど、フードマイレージが大きくなります。
フードマイレージは韓国、米国などと比べて日本は断トツに多いのです。これが多いということは、それに伴うエネルギー消費量が多くなるということですから、環境に悪影響を及ぼすということです。
私たち1人ひとりが地産地消を意識して食べることで、環境問題の解決に少しでも貢献することができます。
現在の生活では、すべて国産でというのは難しいですが、少し意識してみてはいかがでしょうか。
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